就職活動のための中小企業の探し方
※このエントリーはリニューアル前のブログで2011年5月5日に公開されたもの(現在はリンク切れ)に加筆修正して、新たに公開し直したものです。
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大学生の就職活動に関する話です。正解のない世界ですので、このエントリーが絶対に正しいというわけではありません。こちらも試行錯誤しながらではありますが、ひとつの考え方ということで、話半分程度で読んでもらったらと思います。
「就職活動のための中小企業の探し方」です。
よく学生さんから「中小企業の探し方がわかりません」と質問を受けますが、よくよく聞いていると、「リクナビやマイナビ以外での企業の探し方」という意味合いであることが多いです。今まで大手ナビサイトで大手企業ばかり見てきたが、そのあたりが全滅。これからどうすれば・・・という状況です。
なので、中小企業というところにこだわらず、ナビサイト以外の探し方・・・ということで、だいたいこんなようなことを回答しています。
- 学校求人一覧や学内セミナー参加企業リストから探す<本命>
- 大手企業HP内のグループ会社情報リストから探す
- 大手ナビサイトで検索条件を絞って探す(従業員100人未満など)
- 親や年上のきょうだい、親戚、ゼミやサークルの先輩に聞いてみる
- ハローワークなど公的機関で求人を検索する
- 都道府県庁のHPなどで合同説明会を探す
- 中小企業庁のHPなどから探す(XXな中小企業XX社、などのページ)
- タウン情報誌や新聞折込チラシから探す
- 街を歩いて探す
大手企業と違ってナビサイトで一括検索というわけにはいきません。それだけに、地道な活動が求められるところかと思います。効率的に探そうと思うと足が止まってしまいますので、ひとつずつで構いません、ぼちぼち時間をかけてやるしかないところです。
学校求人や学内セミナーを本命と書いたのは、大学へ直接求人を出しているところ、採用実績があるほうが、応募して採用される確率も高いと考えられるからです。大学にもよりますが、毎年、数百の求人が来ている大学も少なくありません。ですが、ほとんどの学生は大手ナビサイトしか見ていません。早めに見たらチャンスです。
最後の2つほどは、まだまだ山ほど応募できる企業がある、ということの喩え話というか、話半分程度で言ったりします。
注意しないといけないのは、「大手全滅→これから中小」ということを言っているケースで、相当の確率でモチベーションが下がっていて、立ち直りに時間がかかることがある、ということです。どんな話題や言い方、アプローチが響くか、人それぞれですが、
- まだまだ応募先(可能性)はたくさんある、という例示で安心して元気になるケース
- これからがんばろうぜ!って引っ張ったほうがやる気が出るケース
- 行動を勧めると腰が引けるので、あれこれ言わずに話を聞き続けたところ、ちょっとスッキリしました、ぐだぐだ言っても仕方ないんで頑張ります、となるケース
- 中小企業だって良いとこあるよ、と自分の体験や見聞きした話を伝えると「中小企業も良いもんだな」と思って気持ちが前に向くケース(中小企業という言い方が良くないですよね)
毎回、ああでもない、こうでもない、と対応しているというのが正直なところです。一人ひとり、異なる個性を持った存在ですから、必勝パターンを探すのではなく、きちんと向き合って話を聞いて、前に進むかどうかはその時次第かな、という感じで開き直りながらやっています。
あとはキャリアカウンセラー側としても気負いすぎないというか。そもそもモチベーションなんて人様に上げてもらうもんではありませんし、週に3回ほど相談に来たところでせいぜい1週間168時間のうちの3時間程度、2%未満の関与です。それくらいでどうにかできると思うほうがおかしいくらいです。(もちろん、できたらすごいと思いますし、そうありたいと思いますし、というか時々そういうこともありますが、気負わないための心構えとして。)
残りの98%の時間のほうが、彼・彼女が何か行動して気づいて変化していく可能性が高いわけで、だからこそ前回の面談の最後の結論と全く違う方向に突き進んだ状態で次の面談に来たりもするわけで、でもそれが結構良い方向に行っているときだってあります。
という、彼・彼女たち自身の力を信じるのも大事だな、と思ったりします。
中小企業の探し方の話から逸れてきましたので、このあたりで。