仕事の進め方や物事の考え方、私がそれを学んだ時期について

※このエントリーはリニューアル前のブログで2011年5月7日に公開したもの(現在はリンク切れ)を、一部加筆修正して新たに公開し直したものです。

実家への帰省中、しばらくほったらかしになっていた本棚の整理をしていました。社会人になって最初に勤めた会社がIT系、2社目がコンサルティング会社、いずれも勉強や情報収集の欠かせない職種、また元々が本好き(本マニア)だったこともあり、毎月よく本を買っていました。

その中で印象に残っている本はたくさんありますが、社会人になった頃、仕事の進め方や物事の考え方、整理の仕方を学のに大いに役立った本がこちら。(当時はハードカバーでしたが、文庫版が出ているようなので、そちらを紹介します。)

2000年前後、ちょうどMBAや外資系といった言葉がビジネス書によく出てきていた頃、その初期だったと思います。

私はというと新卒で入社したITの会社で運用部門に配属され、Web系のスキルは大学院時代にやってきたものの、運用のほうは全然わからなくて、どうしていいかわからない状態でした。さらに現場の運用チームではなくデータセンター全体の管理のチームに配属されたこともあり、技術よりもコミュニケーション力やプレゼンテーション力、物事の考え方など・・・というとカッコイイですが、要するに、忙しくてあまり話をする時間がないリーダーといかにうまく意思疎通するか、ビジネスパートナーのベテランの方々といかに運用の現場の問題について話し合うか(正直、最後までよくわからなかったですが)、リーダーやそのまたうえの部長、となりのリーダー、プロジェクトマネージャーとか、いろいろなラインから飛んでくる仕事をいかに優先順位付けてさばいていくかといった仕事が求められ、単純に仕事のやり方がわからないと話にならない、という時期でした。

その頃の試行錯誤に関して、よく覚えている出来事があります。

ある日、ビジネスパートナーの方々が運用オペレーションをしている現場に行って課題をヒアリングしてこい、という指示がありました。運用ってものが何なのか、よくわかっていなかったのですが、命令とあらば、とオペレーションルームに電話をかけてアポを取って、時間になったらあるオペレーターの方を訪ねて行きました。そこで話を聞き始めたのですが、10分ほど聞いていたら冷や汗が出てきました。話の内容が全くわからない、何を聞いているのかわからない、そもそも何を聞けば良いのかよくわかっていなかった、ということに気付いたからです。

1時間ほどの居心地の悪い面談を終えて、会議室でリーダーに報告。あれこれとなんとか話をつなげてしゃべって、一区切りしたときにリーダーが発した言葉が、「で、結局お前、何がわかったの?」に撃沈、ほぼ涙目だったことをよく覚えています。

入社数ヶ月のことですから、おそらくそのリーダーもまともな成果を期待していたわけではなかったと思います。それこそ現場の問題など、リーダーが一番良くわかっていたはずです。ですのでOJTの一環として、現場のことを理解させようといったところでしょうか。あとは私自身、IT系の大学院を出たとかでたいそう態度のでかい、ないし態度の悪い新入社員だったと思います、それをガツンといったろうと思っていたのかもしれません。今の私がリーダーの立場ならそうするでしょう。ヒアリング先の方に、「すんませんが、軽くもんでやってください」くらい伝えて、お願いするかもしれません。

帰り際にリーダーに「お前、明日もう一回な」と言われて、こらぁまずい・・・と思って帰宅途中に本屋に寄ったときに手にしたのが上記の本で、「面接調査の進め方」とか「解決法をどう構築するか」とか、役に立ちそうなページがたくさんあり、すぐに購入し、遅くまでかかって読み通して、明日の進め方を考えました。また同時に情報処理技術者試験の当時・テクニカルエンジニア(システム運用)のテキストと過去問が一緒になった本も買って、運用部門がなんぞや、ということも一夜漬けで頭に叩き込みました。

その結果がどうだったか、実はあんまりよく覚えていないのですが、終わったあとにまた会議室でリーダーに報告すると、「まあええんちゃう? ほんでな」と、さらっと次の仕事(OJT)の話になったような気がします。少なくとも、「今日はこのへんで勘弁しといたるわ」レベルのことはできたのだと思います。

その後も何か新しいタイプの仕事をするたびに、この本をマニュアルかネタ本のように読み漁っては、実際にどう活かすかを考えていました。

物事を論理的に考えるという点において、私がそのスキルを得たのはこの時期だったと思います。以降、ありがたいことに、社会人生活を送っている中で、考え方がロジカルだといったコメントをいただくようになりましたが、その基礎はこの2冊の本からだったと思っています。学生時代はもっと適当で、まあ今でも適当ですが、およそ論理的に話したり考えたりということはなく、部活の同期からは「お前、もっと論理的に話さんと説得力ぜんぜんないぞ」とか言われてたくらいです。まあ、そんなことを言っていた同期は工学部で、「いちいと理屈っぽいやつ」と先輩から言われていましたが。

もう一冊。

読んだタイミングは上記の2冊とは違うのですが、同様に物事の考え方、仕事の進め方において大きな影響を受けた本がこちらです。

外資の仕事術系の本は今では山ほどありますが、そのはしりの部類だと思います。著者はSEから外資系コンサルになった方で、最初は自分はやれると思っていたものの、あまりの仕事のスピードの違いに危機感を感じて必死にやった、ということが書かれていました。ご自身の経験や率直な気持ちをストレートに表現されているところがとても素敵でしたし、こんなベテランの方でも頑張ってるんだから、新人の自分はもっと頑張らないとな、と思いました。技術だけでなく気持ちの面でも支えになった本です。内容からは、短い時間でいかに最大限の効果を出せる要所を突くか、戦略的な取り組み方の基本を学んだように思います。Amazonの中古でいたたまれない値段がついてしまっていますが、逆にいうと良い本が簡単に手に入るわけです。これも本当にお薦めです。