新しい産業カウンセラー育成制度

日本産業カウンセラー協会からの会報で、産業カウンセラー育成制度の刷新、つまり資格認定試験の変更が検討されているとの情報がありました。

現在、日本産業カウンセラー協会が認定している試験は3つあります。

  • 産業カウンセラー
  • シニア産業カウンセラー
  • キャリア・コンサルタント

まず最初の産業カウンセラーですが、産業カウンセラー養成講座(通学は1年、通信なら1年半程度)を受講するか、あるいは所定の受験要件をクリアして、筆記試験と実技試験を受けることになります。

その後はシニア産業カウンセラーとキャリア・コンサルタントのどちらにも進めるのですが、すぐに受験できるのはキャリア・コンサルタントのほうです。2ヶ月程度の講座を受けて、同様に筆記試験と実技試験があります。

シニア産業カウンセラーのほうは、産業カウンセラー登録してから3年経たないと受験できなかったと思います。その間にシニア受験のための単位を揃えておく形になります。

というのが現在の状況。

いま検討されている内容によると、まず最初の産業カウンセラーの試験を受けるための講座が、養成講座だけの現状から、入門講座(5日間/30時間)+新・養成講座(20日間/120時間)となり、受講時間が現行より21時間増えることになるそうです。これまでより、キャリア寄りの内容が厚くなるようです。

そしてシニア産業カウンセラーは段階を経て廃止となり、代わりに「エグゼクティブ産業カウンセラー(仮称)」が上位資格と位置づけられるようです。この新資格を得るには専門講座の受講が必須となります。また特記事項として、ベーシックエンカウンターグループの受講が必須になるそうです。

私見ですが、これまでのシニア産業カウンセラーの講座+アルファ、くらいのボリュームになるようなイメージでしょうか。専門講座の案を見ていると、これまではカウンセリングや心理学の手法や理論が多かったものが、対企業・対組織への働きかけができるような、いわばコンサルタント的、ファシリテーター的な内容が増えているような印象です。

あとキャリア・コンサルタントはそのまま・・・かな。特に明確な記述がありませんでした。

これらの案は2010年度中に議論され、2011年度の総会で決議とのことですから、新制度での養成講座や試験が始まるのは2012年度からかな、と思います。移行措置等はあるかと思いますが、受講・受験を検討されている方は、ご留意されると良いのではないかと思います。

私はシニアに向けてぼちぼち単位を揃えて行こうかと思っていたところなので、どうしようかなあ、というところです。ただ、受けた分は無駄にはならないような措置が検討されているようではあります。